ぶり大根の作り方|臭みなしで味がしみる3つのコツ

青い器に盛られた、ぶりと大根の煮物。上に針生姜をのせている

寒さが増してくると食べたくなるのが、ぶりと大根をじっくり煮込んだぶり大根です。ぶりのうまみがたっぷり出た煮汁を大根が吸って、ごはんが進む味になります。「ぶりが生臭くなる」「大根に味がしみない」と心配されがちですが、下ごしらえと煮方のコツを押さえれば、家庭でも失敗なく作れます。この記事では、分量と手順に加えて、保存方法やアレンジまで紹介します。

ぶり大根がおすすめの理由

ぶりと大根はどちらも冬においしくなる食材で、組み合わせるとお互いの良さを引き立てます。ぶりの脂とうまみが煮汁に溶け出し、大根がそれを吸うので、調味料はしょうゆ・酒・みりん・砂糖だけで十分に満足感のある味に仕上がります。一度に多めに作っておけば、翌日以降の作り置きおかずとしても活躍します。

材料(4人分)

灰色の背景に置かれた2本の大根
大根は煮ると味がしみやすく、ぶりの脂を受け止めてくれる名脇役です。
  • ぶり(切り身またはあら):400g前後
  • 大根:1/2本(約600g)
  • しょうが:1かけ(薄切りと、飾り用の針しょうが)
  • 水:300ml
  • 酒:100ml
  • しょうゆ:大さじ3
  • みりん:大さじ3
  • 砂糖:大さじ2

作り方

1. 下ごしらえをする

  1. ぶりは食べやすい大きさに切り、ざるにのせます。熱湯を回しかけて表面が白くなったら、すぐに冷水に取り、うろこや血のかたまりを指で洗い流して水気を拭きます。
  2. 大根は2cm厚さのいちょう切りか半月切りにし、皮をむいて角を薄く削ります(面取り)。
  3. 鍋に大根とかぶるくらいの水を入れ、竹串がすっと通るまで10〜15分ほど下ゆでして、湯を捨てます。

2. 煮る

  1. 鍋に水、酒、しょうゆ、みりん、砂糖、しょうがの薄切りを入れて火にかけ、煮立てます。
  2. ぶりと大根を重ならないように並べ入れ、落としぶた(なければクッキングシート)をのせます。
  3. 中火で約20分、煮汁が半分ほどになるまで煮ます。途中で一度、煮汁をスプーンでぶりにかけます。
  4. 火を止めて、そのまま15分ほどおいて味をなじませます。器に盛り、針しょうがをのせて完成です。

おいしく仕上げるコツ

火を止めたあとの「おき時間」で味がしみる

煮物は、温度が下がっていく間に味がしみ込みます。煮上がってすぐ食べるより、火を止めて15分ほどおくと、大根の中までしっかり味が入ります。時間があれば、いったん冷まして食べる前に温め直すのもおすすめです。

失敗しないための3つのコツ

煮汁がしみた大根とぶりのアップ
煮汁がしみて、大根がほんのり色づいたら食べごろです。
  • ぶりは霜降りで臭みを取る。熱湯をかけて冷水で洗うだけで、生臭さの原因になる血やぬめりが落ちます。このひと手間で、煮汁が澄んでぶりのうまみだけが残ります。
  • 大根は先に下ゆでする。生のまま煮ると、火が通るまでに時間がかかり、ぶりが煮すぎてかたくなりがちです。先にやわらかくしておくと、短い時間で味がしみます。
  • 落としぶたをして、煮たあとにおく。落としぶたをすると、少ない煮汁でも全体に味が回ります。煮上がり後に冷ます時間をとることで、さらに味がなじみます。

保存方法

粗熱を取ってから保存容器に煮汁ごと移し、冷蔵庫で2日ほどを目安に食べきりましょう。温め直すときは、しっかり火を通してから食べてください。魚の煮物は、保存中に煮汁が白くにごったりにおいが気になったりしたら、食べずに処分する方が安心です。冷凍する場合は、大根の食感が変わりやすいため、ぶりだけを煮汁とともに冷凍用保存袋に入れる方法がおすすめです。

アレンジレシピ

  • 煮汁を使った卵とじ丼:残った煮汁に、ほぐしたぶりと溶き卵を入れて煮れば、ごはんにのせるだけの丼になります。
  • 大根だけ追加でもう一品:大根を多めに煮ておくと、翌日は煮汁で温めて、ほっこりとした副菜になります。
  • こってり味に:仕上げにごま油を少したらすと、コクのある中華風の味わいに変わります。

節約・時短ポイント

ぶりの切り身が高い日は、スーパーによって手頃な価格で並ぶことのあるあらを使うのもひとつの方法です。あらは骨があるぶん、うまみが出やすいという声もあります。大根はレンジで下ごしらえをしても構いません。耐熱容器に入れてラップをかけ、600Wで5分ほど加熱して様子を見れば、鍋で下ゆでする時間を短縮できます。

よくある質問

Q1. ぶりのあらを使うときの注意点は?

A. あらは骨やうろこが残っていることがあるので、霜降りのあとに流水で丁寧に洗ってから煮てください。切り身より火が通るまでの時間が少し長くなる場合があります。

Q2. 大根に味がしみません。

A. 大根が大きすぎたり、下ゆでが足りなかったりすると味が入りにくくなります。2cm厚さを目安に切り、火を止めたあとのおき時間をしっかりとってみてください。

Q3. 落としぶたがないときは?

A. クッキングシートやアルミホイルを鍋の大きさに合わせて切り、中央に小さな穴をあけたもので代用できます。

Q4. しょうがは入れなくても作れますか?

A. 作れます。ただ、しょうがを入れるとぶりの臭みがやわらぎ、さっぱりとした後味になるので、できれば入れるのがおすすめです。

まとめ

ぶり大根は、ぶりは霜降りで臭みを取る・大根は先に下ゆでする・落としぶたで煮て冷ます、の3つを守るだけで、ぐっとおいしくなります。冬に旬を迎えるぶりと大根を、ぜひ今夜の献立に取り入れてみてください。